司会の実際~あいさつや祝辞

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披宴露の開始ともなれば、司会者は披露宴をリードして行かなければなりません。

そこで、司会者のあいさつについて簡単に述べてみましよう。

■開宴

招待客が全員着席したところで、新郎・新婦の入場です。

そこで・・・

「只今、新郎・新婦の入場でございます。

拍手をもってお迎え載きますようお願いいたします」

とのべ、新郎・新婦、媒酌人が着席したならば、

「皆さま、たいへんお待たせいたしました。

只今より、○○・××ご両家のご結婚披露宴を開催させて載きます。

本日はご多忙のところご出席いただきまして、まことにありがとうございます。

私は新郎○○君の友人で、××××と申すものでございますが、同僚のよしみとして、本日の司会の大役を仰せつかりました。

何分とも不馴れのため多々不行届きの点もございましょうが、あらかじめお許しをお願い申し上げます。

まず始めに、このたびのご結婚に際し、ご媒灼の労をお取りくださいました、○○会社社長××××様に、新郎・新婦のご紹介をお願いいたします。」



三上靖史

■ウェディングケーキ入刀
これは乾盃と前後することもありますが、

「これより、新郎・新婦がウェディング・ケーキにナイフを入れます。

新郎・新婦さんにはご起立をお願いいたします。

どうぞ皆さま拍手をもって祝福して載きますようお願いいたします。」


■お色直し
お色直しのための新婦の中座をお願いします。

「新婦はお色直しのため、しばらくの間中座させていただきます。

ご一同様には、お料理やお飲み物など、ごゆっくりとお召し上がり下さいませ。」

とことわり、着替えをして新婦がもどってきたならば、

「只今、新婦さんがお色直しをしてお見えになりました。

拍手をもって迎えてくださいませ。」と合図をします。




三上靖史

招待客の決め方 その2~招待状について

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■招待客の決め方
予算などの結果、同じように親しい人たちのうち、ひとりを呼んで、他のひとりを呼ばなかったため、呼ばなかった人との間が気まずくなるというようなことが、まま、起りがちですが、できるだけそういうことにならないよう配慮して、人選をすすめなくてはなりません。

■披露宴の招待状はどう書くか
挙式の二か月前ぐらいになったら、そろそろ披露宴の招待状の印刷を頼まねばなりません。

ホテルやレストラン、結婚式場などで披露宴を営む場合は、招待状の印刷も、その宴会場で扱ってくれますが、町の印刷所や百貨店などでも引き受けてくれます。

三上靖史



招待客の決め方 その1・・・三上靖史

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まず、招待状の印刷を頼む前に、だれとだれを招待するか、決めておかなければなりません。

招待客の人数は、さきにもしるしたように、新郎側と新婦側が同数になるのが理想ですが、双方の交際範囲の広狭によって、多少の差が出るのは否めません。

それについては、双方でよく話しあって、納得しあっておかなければなりません。

招待客の人選にあたっては、なによりも、新郎・新婦を中心に考え、まず、ふたりが現に世話になっており、将来も世話になるであろう人たちを筆頭に、かつて世話になった人(恩師など)、仲のよい友人、職場の先輩や同僚、それに親戚などのなかから選ぶことになります。

ほんとうは、これまで世話になった人や仲のよい友人などは、全部、招待できればよいのですが、予算などの関係で、そうはいかないのが普通です。

三上靖史

成人式の祝いについて

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男子は背広一式、女子は振袖一式を両親にあつらえてもらって、1月15日に着て(2000年より、1月の第二月曜日に変更。)
、仲間と連れ立って町をねり歩けば、大人になれるというものではありません。

この日を区切りとして、大人社会の一員になる責任を、何よりも自覚しなければならないのです。

人まかせ、親まかせであったものが、今後は、何でも自分の責任で始末をつける覚悟をもつべき、記念すべき日という意味で、成人式の存在価値があると思い至るべきでしょう。

親も成人年齢に達するわが子に、無理をしても晴れ着を新調してやりたいと思うのは当然としても、成人式の意味をもう一度考え直して子どもに対するべきだといえます。

成人式の祝い その2・・・三上靖史

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特に若い娘さんたちの振袖姿が、グループをなしてそぞろ歩いている様は、ひと目見て、「あっ、成人式だな」と瞬間的に思い出させるデモンストレーションの如き観さえあります。

いつの頃からか、この晴れ着の洪水が恒例化して、成人式には晴れ着を着てお目見得するもの、といった傾向が濃厚になっているようです。

市区町村の公民館などでは、成人した男女が集まり、成人式が行なわれ、全員に成人手帳や記念アルバムなどが手渡されます。

そして、選挙権が与えられ、形式的には成人になったことを認められるわけです。(2016年6月以降、選挙権は18歳からに変更。)

しかし、本当に成人になるのは、これからの歩みの中で一歩一歩、自分の足で歩いて行く過程においてです。


成人式の祝い その1

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成人式は大人としての責任を自覚する機会
成人の日(1月15日)は、昭和二十三(1948)年に制定された国民の祝日で、男女が成人に達したことを祝う日です。(2000年より、1月の第二月曜日に変更。)

昔、武家の男子が十五歳になったときに、成人したことを記念する「元服加冠の式」という儀式を行なった名残といえます。

成人式は、人生における最初の大きな節目とみることができます。

大人の仲間入りをするにあたって、社会の一員としての責任と自覚をしっかりと認識し、決意を新たにする機会です。

国民の祝日ということもあって、成人の年齢に達した男女を、各地域で祝う習慣がすっかり定着した観があります。

正月気分の抜けきらない各市町村で、若い男女の晴れ着姿を見かけ、その日が成人式の日であることを思い出す人も少なくないでしょう。


ホテルで注意したいのは、ホテルの廊下、エレベーター、ホール、レストラン、バーなどを利用するときのマナーです。

旅館と違って、ホテルで自由にくつろげるのは自室として予約した部屋だけです。

部屋を一歩出れば、そこは"外の世界"で、服装もふるまいも"ゆかたに裸足で鼻歌まじり"というわけにはいきません。

ホテル内のどこを利用する場合も、服装を整え、靴を履いて(部屋に備えてあるスリッパは、あくまでも室内履き)出かけるのがホテル利用者のマナーです。

モーニング・コール、ルーム・サービス、レストラン、バーなどの利用、チェック・アウトの時間、外出するときの鍵の扱いなどは、部屋に注意事項を印刷したものが備えてありますから、はじめにかならず目を通しておきます。

レストランやバーの支払いはキャッシュで払ってもよく、あるいは伝票にサインして、チェック・アウトするときにフロントで宿泊料といっしょに精算してもかまいません。

ホテルは旅館と異なり、利用者のほうから何かいわないかぎり、まったくの不干渉ですから、ひじょうに気楽で、自分のペースで行動できます。

朝起きる時間、食事の時間などを気にかけて、行動を制限されることもありません。

反面、旅館を利用するときのような、いわば家庭的な気安さはなく、ホテルのルールを守らなければなりません。

どちらがいいかは好みによりけりですが、いずれを利用するにせよ、それぞれのマナーを心得たうえで上手に使いこなし、旅行の楽しさをそこなうことのないようにしたいものです。

三上靖史

旅館とホテルを上手に使いわけるコツ その2

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たいした用もないのに、主人顔をしてやたらと部屋係に使い走りをさせる客は、軽蔑されるものとわきまえておくべきです。

また、新婦は何もかも部屋係にまかせきりにして、主人然とかまえているのは好ましくありません。

部屋をかたづけたり、食後には食べっぱなしにせず、食器を食卓の隅か、盆にかたづけたりするぐらいのことは心がけるべきです。

朝も、寝具をたたんで部屋の隅に寄せておく心づかいがほしいものです。

なお、新婚のカップルだから大目に見てもらえるというのは、大人気ない身勝手というもので、人前でべたべたしたり、露骨なふるまいをするのは論外です。

常識と節度をわきまえ、初々しい雰囲気があればこそ、好意の目で見てもらえるものなのです。

三上靖史


旅館とホテルは同じ接客業でも、その仕組みが違います。

旅館、ホテルそれぞれにいいところがありますから、利用する側のマナーを守ったうえで上手に使いこなせば、相応のサービスが受けられます。

旅館では、まず部屋係の女中さんの世話になりますから、利用者の態度が横柄だと嫌われて、心からのサービスは期待できません。

サービス業とはいえ、態度の悪い客に余計な親切はしてくれないというものです。

部屋に案内されたら、用意しておいた祝儀袋にチップ(宿泊費の1割ぐらい)を入れて、新婦から手渡し、「いろいろとお世話になりますが、よろしくお願いします」と、しっかりと挨拶しておきます。

滞在中は、特別に頼むことがないかぎり、やたらと部屋係に部屋まで足を運ばせないようにします。

配膳とか、夜具の準備に部屋へきたときに用件(明日のモーニング・コールとか車の手配など)を伝えれば、部屋係は自分の仕事として快く受けてくれます。

三上靖史