たいした用もないのに、主人顔をしてやたらと部屋係に使い走りをさせる客は、軽蔑されるものとわきまえておくべきです。
また、新婦は何もかも部屋係にまかせきりにして、主人然とかまえているのは好ましくありません。
部屋をかたづけたり、食後には食べっぱなしにせず、食器を食卓の隅か、盆にかたづけたりするぐらいのことは心がけるべきです。
朝も、寝具をたたんで部屋の隅に寄せておく心づかいがほしいものです。
なお、新婚のカップルだから大目に見てもらえるというのは、大人気ない身勝手というもので、人前でべたべたしたり、露骨なふるまいをするのは論外です。
常識と節度をわきまえ、初々しい雰囲気があればこそ、好意の目で見てもらえるものなのです。
三上靖史