旅館とホテルを上手に使いわけるコツ その3・・・三上靖史

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ホテルで注意したいのは、ホテルの廊下、エレベーター、ホール、レストラン、バーなどを利用するときのマナーです。

旅館と違って、ホテルで自由にくつろげるのは自室として予約した部屋だけです。

部屋を一歩出れば、そこは"外の世界"で、服装もふるまいも"ゆかたに裸足で鼻歌まじり"というわけにはいきません。

ホテル内のどこを利用する場合も、服装を整え、靴を履いて(部屋に備えてあるスリッパは、あくまでも室内履き)出かけるのがホテル利用者のマナーです。

モーニング・コール、ルーム・サービス、レストラン、バーなどの利用、チェック・アウトの時間、外出するときの鍵の扱いなどは、部屋に注意事項を印刷したものが備えてありますから、はじめにかならず目を通しておきます。

レストランやバーの支払いはキャッシュで払ってもよく、あるいは伝票にサインして、チェック・アウトするときにフロントで宿泊料といっしょに精算してもかまいません。

ホテルは旅館と異なり、利用者のほうから何かいわないかぎり、まったくの不干渉ですから、ひじょうに気楽で、自分のペースで行動できます。

朝起きる時間、食事の時間などを気にかけて、行動を制限されることもありません。

反面、旅館を利用するときのような、いわば家庭的な気安さはなく、ホテルのルールを守らなければなりません。

どちらがいいかは好みによりけりですが、いずれを利用するにせよ、それぞれのマナーを心得たうえで上手に使いこなし、旅行の楽しさをそこなうことのないようにしたいものです。

三上靖史