日本では1950年代の経済白書でイノベーションに「技術革新」という訳語をあてましたが、これでは意味が狭すぎるのではないかと言われています。
本来は、単に技術の進歩に限らず、我々の生活や企業活動が変わることを、イノベーションと呼んでいるのです。
もちろんイノベーションを生み出すことは決して簡単なことではありません。
創造的な人材の育成や絶え間ない研究開発などは欠かせません。
しかし、イノベーションとは人類が持つ発想力を源とするものであり、可能性は無限大です。
このため、イノベーションはこれからの経済成長の鍵として期待されているのです。
皆さんも身近にあるイノベーションを探してみませんか?
「新経済成長戦略」では、戦略が実現した場合の我が国の姿を、数字を使って描き出しています。
まず、経済全体の絵姿として、実質GDPで平均2.2%程度、実質GNIでは平均2.4%程度の成長を見込んでいます。
その結果、日本人一人当たりの豊かさが、2015年度までに約3割、金額では約130万円増加すると試算しています。
高度成長期の「所得倍増計画」の期間(1960~70年度)の増加額が約110万円ですから、それを少し上回るくらいの豊かさが実現できるということになります。
これが「明るい未来」ということになります。
この数字については、高すぎるという意見も、低すぎるという意見もあると思いますが、「新経済成長戦略」では、成長のエンジンとなる分野毎にそれぞれどの程度経済成長に貢献するかを試算しています。